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武器開発に与えた影響

プレートアーマーの発展はそれに対抗する武器の発展にも影響を与えた。

この鎧は刃を通さず、打撃(特に切断)に強かった。強力なクロスボウであれば装甲を貫通できたかもしれないが、一般的なクロスボウでは、撃った後に次の矢をつがえるか、反撃から逃れることができるような遠距離から2mmの厚さの鉄板でできた装甲を貫くエネルギーを得ることは容易ではなかった。このためクロスボウは次第に強力化していき、短く太い専用の矢を使うものが利用されるようになっていった。これによって狙撃された騎士も少なくないことから、十分な威力を持つクロスボウはプレートアーマーを着た騎士の脅威として、その使用が制限されるなどの歴史も見られる。詳しくはクロスボウの項を参照されたし。

その一方でメイスやハンマー(戦槌)等による殴打は装甲そのものを破壊することこそできなかったが、十分な重さと勢いを与えることで大きく陥没させることはあり、その衝撃によって人体に打撲傷を与える事ができた。特に重いものでは骨折したり裂傷を負ったりもしたため、鎧の下に打撃を吸収するキルティングの下地をつける場合もある。モーニングスターのように打撃力と貫通力を持つ武器が発達したりもしており、この他には鎧の貫通に特化した金属棒のような、シルエットは細身の剣に似ているが、細く固い金属棒で、実際は柄の無い槍のような武器も登場している。

プレートを全身に身につけるとしても、関節の可動域を確保するためにはどうしても隙間が発生することは避けられず、剣や短剣を用いてその隙間を狙う技術が発展し、これに対抗するために戦士達は鎧の下に更に鎖帷子をシャツのように着込んで、あるいはこうした目的の鎖帷子では布地のシャツに関節部分だけ鎖が縫い付けてあるものも登場している。また、鎧のつなぎ目や鎖帷子の隙間を狙う刺突に特化した剣や短剣が誕生した。

この他には棒状武器の中に「引っ掛けて引き倒す」という機能に特化したものも多い。これは比較的軽装の歩兵などが装備し、あまりに鎧が重くなったために落馬すると自力ではすぐさま馬に這い上がれない騎士などに利用された。ハルバードなどは、その典型的な「引っ掛けて打ち倒す」ことを前提とした武器である。これらで引き倒された騎士は歩兵などに群がられ、倒れたところを鎧と兜の隙間から短剣を刺し入れられて倒されたという。

プレートアーマーは頭部を保護するヘルメット、喉を守るゴルゲット、ポールドロンまたはスポールダーと呼ばれる肩当て、肘を守るコーター、二の腕を守るヴァンブレイス、手首を守るガントレット、脇をまもるペサギュ、胸部と背部を守るキュイラス、腰部を守るフォールド、タセット、キュレット、チェインメイルスカート、大腿部を守るキュイッス、膝を守るポレイン、脛を守るグリーブ、足を守る鉄靴ソールレット等からなる。

こういったそれぞれの部品は、様々な形状の金属板を切り出し、ハンマーで叩いて三次元的な曲面を持つパーツにして、これらを組み合わせ構成する。このパーツで体の動きを妨げないよう重ね合わせたり関節を設けたりするわけだが、多くのパーツはリベットで留められる。一部には皮革などが皮バンドとして用いられ、これを使って体に固定する。
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ソルレット、ガントレットなどはパーツの左右に穴を開けリベットでかしめ、回転軸とし自由度を持たせる。スライドリベットは一方の穴を大きくしワッシャーをいれてリベット自体の穴に自由度を持たせる。また、革ベルトにリベットでパーツを留める。タセットやゴチック式の肘部分は外からは見えないが革ベルトであり柔軟に可動する。

板金の厚みは物や部分にもよるが1?1.6mmほどで、現在の自動車用板金よりは厚いが、自動車板金に使われる高張力鋼板よりは格段に弱いため、打撃や貫通といった攻撃に耐えるため要所要所に補強が入れられていた。敵にさらす左側をより厚くしたものも多い。グリニッジ甲冑などは肘を大きく作り盾の代用とする。

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2009年06月07日 08:57に投稿されたエントリーのページです。

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